せんせいリレー

「せんせいリレー」では月に一度、せんせいたちが順番で、日々の園生活のなかで見たり聞いたり感じたりしたことを、みなさんにお伝えします。

トップバッターは私、理事長の小林正広です。 幼稚園開園に至るまで 2006年5月

 「人は教育を受けて大きくなる」という母の言葉に刺激されたこともあって、当時23歳であった私には「人を育てたい」という漠然とした理想がありました。日に日にこの理想は膨らみ、「子どもたちが最初に教育を受ける幼稚園という場で豊かな心を育てたい」と確立したものになったのです。以前より先祖から受け継がれてきたこの土地を社会に役立てたいと思っていたこともあり、地域のみなさまのご支援のもと、1974年に幼稚園の開園に至りました。

 私の教育者、そして経営管理者としての生活が始まったのでありますが、何の下地もなくスタートした私は基礎を身につけるため、午前は簿記学校、午後は専門学校に通い勉強することに専念しました。また同時に経営者としてのリーダーシップのとり方や、子どもたちと触れ合うことで彼らと同じ目線に立ち、物事を考える大切さを幼稚園という現場から学びました。学校で身につける知識と、現場における実践から学ぶことは想像以上に多く大変な時期もありましたが、自分の理想とする幼稚園への想いと、何よりも子どもたちの笑顔に支えられ乗り越えられたのだと実感しています。

 そんな私を支えてくれた子どもたちが豊かで快適な環境で幼稚園生活を送れるように、多くの幼稚園を見学に行きました。そんな折、ある幼稚園の先生の「事業の失敗はやり直せるが、教育の失敗はやり直せない」という強く胸に響く言葉に出会いました。教育者として人を育てる重大さを改めて再認識し、さらなる前進を目指そうという強い想いが芽生えたことを今でも覚えています。
 私はこれからもこの気持ちを持ち続け、幼児教育に携わっていきたいと思っております。

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